暮らしのセーフティネット形成を、官民NPO協働の空き家活用で多様化を図ることが求められています。
私たちNPOコレクティブハウジング社が、この大きな課題に向き合うこととした理由は、近年の暮らしを取り巻く環境の変化にあります。多様な住居のかたち、暮らし方、社会的課題(孤立化、住宅困窮、暮らし方貧困…)、地域コミュニティの共助・互助の必要性に対応する住居が、 質・量ともに不足している現状に着目したからです。

NPOコレクティブハウジング社が日本のコレクティブハウジングを実現してから16年になろうとしています。また一方で、居住支援の観点、あるいは地域の活性化から見た空き家活用を「タウンコレクティブ」と名付け、実践を積み重ねていますが、官民NPOの連携は、ここでも重要な課題であることは言うまでもありません。
そこで今回は、多様なセーフティネット形成を図る住まいの事例研究を行い、その安定化を図るために、官民NPOそして住まい手のフラットな連携で、その協働性・役割を見直すことによって、問題解決の糸口を見いだそうと考えています。
生かせる空き家の活用によるハード供給と、孤立化しない暮らし方のイノベーション、いわゆるソフトの仕組みを両輪とした、総合性のある「新たな社会的住宅」としてのハウジングを探求するものです。

ここでは、居住支援の観点から見たNPO等の支援、多様な住まい手のセーティネット形成、コミュニティ再生により築く空き家活用など、先見事例をまとめ、新たな住まいづくりの可能性について考えます。
セーフティネット形成は、まちなかの共助・互助関係の再生を図り、人と人の関係性から育まれるコミュニティの持続性につながると思います。

このウェブサイトでは、空き家活用等で居住支援をする活動の先進事例を幅広く取材し、『新たな社会的住宅の創出と運営の試み』と題して13の事例紹介としてまとめました。各記事は、主宰者の思いを尊重し、その意思を大切に受け止めたもので、ついては様々な言葉で表現されています。これは新たな住まいのかたちを生み出す、個々の創造力による表現であると思います。

本紹介事例をベースによりよい方向に議論が深まり、新たなアクションにつながることを期待しております。

2018年3月1日
NPOコレクティブハウジング社

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